贈り物ガイド
結婚式・披露宴のマナー
お祝いの品を贈る時期は挙式の1週間前まで。お祝いの言葉を書いた送り状を添えて。
●お祝いの品を贈る場合は、挙式・披露宴の招待を受けてから挙式の1週間までに送ります。紅白もしくは金銀の水引を結びきりで、表書きは「寿」や「御結婚御祝」とします。その際は品物のみではなく、お祝いの言葉を書いた送り状を添えて送りましょう。
披露宴に招待できなかった場合、お礼は挙式後一ヶ月以内に。
●披露宴に招待した人へのお返しは、招待がお返しにあたるので基本的に不要です。ただ結婚祝いをいただきながら招待できなかった人には、挙式後1ヶ月以内を目安に報告を兼ねて内祝いとしてお返しを贈ります。
紅白十本結び切りののし紙で、表書きは「内祝」「結婚内祝」とし、その下に夫婦連名か新しい姓のみを書きます。お店から直接配送してもらう場合は、カードを添えるか別便で礼状を出します。
お世話になった人には、直接手渡しするようにしたいものです。
出産祝いのマナー
出産祝いは、母子ともに落ち着いた産後一ヶ月頃に。
●出産祝いを贈る時期は、産婦が退院して落ち着いた頃に贈るのが一般的。産後1ヶ月頃に贈ります。
お祝いの金品を贈る場合は、「御出産御祝」「祝御出産」とし、紅白蝶結びの祝儀袋に入れて渡すのが基本です。品物を贈る場合も同様で、のし紙を付けて贈ると丁寧です。お店から直接配送してもらう場合は、メッセージを添えるとさらに喜ばれます。
お返しを贈る時期は、お宮参りの前後に。
●出産祝いをいただいたら、お宮参りの頃、産後1ヶ月を目安としてお返しを贈ります。
品物を贈る場合、紅白蝶結びののし紙で、表書きは「内祝」とし、その下にお披露目の意味を込めて誕生した子どもの名前を、ふりがなをつけて入れるのが一般的です。
入園・入学祝いのマナー
入園・入学式の2~3週間前に届くように。
●お祝いは、入園や入学が決まったらなるべく早く、遅くとも入園・入学式の2~3週間前に贈ります。品物を贈る場合、紅白蝶結びののし紙で、表書きは「御祝」や「祝御入学」とします。
新しい世界に巣立つ子どもを祝い、家族で祝い膳を囲んだり、祖父母などの親しい方たちを招いてお祝いパーティーを催しても良いでしょう。
感謝の気持ちは子ども自身から伝えましょう。お返しの品は、3週間~1ヶ月後に。
●入園・入学のお祝いのお返しは特に必要ありませんが、必ず電話や手紙でお礼を述べます。 基本的には、子ども自身からのお礼を手紙か電話でするようにしましょう。
もし、お返しの品を贈る場合は、紅白蝶結びののし紙で、表書きは「内祝」とし、その下に子どもの名前を入れます。お祝いをいただいた3週間~1ヶ月後までに届くようにしましょう。
快気内祝いのマナー
快気内祝いの時期は、全快後、約10日を目安に贈るのがベスト。
●病気が完全に治り、退院または床あげをしてからなるべく早い時期(できれば10日以内)に届くように準備しましょう。
“二度と繰り返したくない”という意味から、紅白結び切りののし紙で、表書きは「快気内祝」とし、お礼状を添えると良いでしょう。
なお、快気祝いは必ずしなければならないということはありません。退院しても静養中などの場合は、感謝の気持ちを込めて礼状だけでもいいのです。
新築・引越し祝いのマナー
新築祝いは、新居の完成後2週間~3週間以内に。
●新築祝いや引越祝いは、なるべく早めに渡すのが良いとされています。新築なら新居の完成後2週間~3週間以内に贈るのが理想。また新居披露に招待された場合は、その時に持参するのがいいでしょう。
お祝いをいただいてから1ヶ月以内が目安。
●新居披露に招待すれば、それが新築祝いのお返しになりますが、品物を贈る場合、紅白蝶結びののし紙で、表書きを「新築内祝」または「内祝」とし、その下に名字や世帯主の名前を入れます。
お祝いをいただいて1ヶ月以内に届けるのが一般的です。
お中元のマナー
相場は3000円~5000円。お中元は7月~8月中旬。
●お中元は、半年間の感謝の気持ちを込めて、お世話になった方々へ贈ります。
お中元を贈る時期は、関東は7月1日~7月15日、関西は7月中旬~8月15日の間に届くように贈ります。一般的には、7月20日頃から表書きを「暑中御
見舞」として贈るようにします。さらに、立秋(8月8日頃)を過ぎてしまった場合は、「残暑御見舞」として贈ります。
基本的にお返しは不要ですが、お礼状は忘れずに。
●お中元をいただいた場合のお返しは原則として必要ありませんが、必ずお礼状は送るようにします。品物が届いたら3日以内には出すのがマナーです。お返しをする場合は、贈られた品物と同程度の金額のものである必要はありません。
お歳暮のマナー
相場は3000円~5000円。お歳暮は12月1日~12月末。
●お歳暮は、一年の感謝の気持ちを込めて、お世話になった方々へ贈ります。
お歳暮を贈る時期は、12月1日~12月末に贈るのが一般的。年内に贈れなかった場合は、「御年賀」として新年になってから松の内(1月7日まで)に届く
ようにします。さらに、松の内に贈れない場合は、その後、立春(2月4日頃)までの間に「寒中御見舞」として贈ります。
基本的にお返しは不要ですが、お礼状は忘れずに。
●お歳暮をいただいた場合のお返しは原則として必要ありませんが、必ずお礼状は送るようにします。品物が届いたら3日以内には出すのがマナーです。お返しをする場合は、贈られた品物と同程度の金額のものである必要はありません。
送る方やシーンに合わせて、様々な種類の中からのしを選ぶためのミニ知識をご紹介します。
地域により慣習が違いがございますので、お送り先の慣習を確認してから贈られることをおすすめいたします。
のし(水引)の種類について
祝儀袋や不祝儀袋など進物用の包みを結びとめる飾り紐のことで色や本数に意味があります。
表書き | 用途 |
---|---|
紅白無地のし | 訪問先へ手土産として持って行く場合に良く使われます。 |
御挨拶 | 挨拶まわりなどに使われます。引越し後のご近所様の挨拶まわりによく使われます。 |
粗品 | 訪問先へお土産として持って行く場合。御礼より少しへりくだった使い方が一般的です。 |
御礼 | お世話になった方々へ感謝の気持ちを表します。 |
御祝 | 婚礼関係以外の御祝に使われます。 |
内祝 | 一般的な御祝に対するお返しです。ただし、婚礼関係は結切りを使います。 |
御入学祝 | 4月上旬が目安です。ただし、学校の入学時期によって異なる場合がございます。 |
御出産祝 | 出産した方へお祝いを差し上げる場合に使われます。 |
出産内祝 | 出産のお祝いを頂いた方へのお返しです。 ※名入れは「赤ちゃんの名前」「ふりがなつき」で贈ることが一般的です。 |
御中元 | 関東では7/1~7/15。関西では7/15~8/15ぐらいまでが一般的です。 |
暑中御見舞 | 7/20ごろ~立秋(8/8ごろ)までが一般的です。 |
暑中御伺い | 暑中御見舞を目上の方にお贈りする場合は暑中御伺いを使うのが一般的です。 |
残暑御見舞 | 立秋(8/8ごろ)~9月初旬までが一般的です。 |
残暑御伺い | 残暑御見舞を目上の方にお贈りする場合は残暑御伺いを使うのが一般的です。 |
御歳暮 | 12/1~12/末までが一般的です。 |
御年賀 | 1/1~松の内(関東1/7・関西1/15)までが一般的です。 |
寒中御見舞 | 寒の入り(1/6)~節分(2/3)までが一般的です。 |
寒中御伺い | 寒中御見舞を目上の方にお贈りする場合は寒中御伺いを使うのが一般的です。 |
表書き | 用途 |
---|---|
婚礼関係無地のし | 婚礼関係の進物時に使われます。 |
寿 | 引き菓子で使われます。 ※名入は新郎が右側、新婦が左側ですが、養子縁組の場合は新婦が右側です。 |
御結婚御祝 | 結婚をする人にお祝いを差し上げる時に使います。 |
結婚内祝 | 結婚のお祝いをいただいた方へのお返しに使われます。 |
快気祝 | 病気が治って回復に向かわれている方への御祝い時に使われますが、地域によっては快気内祝いと同じ使い方をされる方も多いです。 |
快気内祝 | 病気が治って病気見舞いを頂いた方へのお返しに使われます。 |